🆘真夏の停電でエアコンが止まったら?今すぐ行う暑さ対策

──⚡いま停電している人へ。冷房が使えないときに、まず行うこと

今すぐ行う暑さ対策

💡真夏の停電で、最初に何をすればよい?

故障や停電でエアコンが使えないと、熱中症の危険が高まります。厚生労働省は、特に高齢者で熱中症による健康被害が多いとして注意を呼びかけています。

まず行うことは、冷房が使える場所へ移動することと、移動までの間に体を直接冷やすことです。(出典:[1])

今すぐ確認
① 移動先 冷房が稼働している施設を確認
② 体を冷やす 濡れたタオル+うちわ、水浴び
③ 反応を確認 自力で飲めない・意識がないなら救急車

出典:厚生労働省「エアコンが使用できないときの熱中症対策」「熱中症が疑われる人を見かけたら」

ご注意

本記事は一般的な情報提供を目的としており、厚生労働省、環境省、総務省消防庁の公表情報と、記事内に明記した査読研究をもとに構成しています。
停電・断水・避難所の開設状況は地域によって異なります。自治体、電力会社、消防などが発表する最新情報を確認してください。
本記事で紹介する手と前腕の水冷は、限られた人数を対象に一定の温湿度で行われた研究結果です。すべての人や環境で同じ効果を保証するものではありません。

📑目次

重要な免責事項

熱中症が疑われる場合は、記事を読み続けるよりも、涼しい場所への移動、衣服を緩めて体を冷やすこと、本人の反応と飲水の可否の確認を優先してください。
自力で水を飲めない、意識がない、全身のけいれんがある、強い脱力感で動けない場合は、ためらわず救急車を呼んでください。(出典:[1][3][4])
腎臓病、心臓病などで水分摂取について医師から指示を受けている場合は、その指示に従ってください。(出典:[3])


1.🚶冷房が使える場所へ移動する

厚生労働省は、エアコンが使用できないときには、車内への避難を可能な限り避け、冷房設備が稼働している場所へ移動することを勧めています。(出典:[1])

移動先として、自治体が開設する避難所や、利用できる公共施設などを確認してください。

🚨車内への避難は避ける

厚生労働省は、車内は短時間で気温が上昇しやすいとして、可能な限り車内への避難を避けるよう案内しています。やむを得ず車内で過ごす場合も、短時間であっても子どもだけを残してはいけません。(出典:[1])

📌指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)

危険な暑さから一時的に避難できるよう、市区町村が指定する冷房設備のある施設です。公民館、図書館、商業施設などが指定される場合があります。

熱中症特別警戒アラートが発表されたときは、各施設が定める日時や受入人数などの範囲で一般に開放されます。自治体によっては、アラート発表時以外にも独自に開放している場合があります。

指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)の指定状況は、環境省のリンク集から市区町村別に確認できます

🔗 指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)

※開放日、開放時間、受入人数、利用条件などは施設ごとに異なるため、各自治体の最新情報を確認してください。

アラートが発表されていなくても、停電で室内が高温になっている場合は、冷房が使える場所へ早めに移動してください。アラートの有無だけでなく、室内の暑さや本人の体調を優先して判断します。(出典:[1][2])

2.💧水を使って体を冷やす

エアコンが使えない場合は、水を使って体から熱を逃がします。

⚠️ ご注意:水を使った冷却は一時的な対策です

ここで紹介する方法は、冷房が使える場所へ移動するまで、体温の上昇を抑えるための一時的な対策です。水やファンを使えば、暑い室内にそのままとどまってよいという意味ではありません

停電が長引く、室内の暑さが続く、体調に不安がある場合は、家族や周囲の人に相談し、冷房が使える親族宅、公共施設、商業施設などへ早めに移動してください。

厚生労働省は、エアコンが使用できないときの対策として、濡れたタオルを肌に当ててうちわであおぐことや、水浴びをすることを案内しています。(出典:[1])

次の方法のうち、本人の体調や住宅の状況に合わせて、無理なく行えるものを選んでください

🧺濡れたタオルで皮膚を冷やす

タオルを水で濡らし、腕、脚、首まわりなどの皮膚に当てます

タオルが体温で温かくなったら、再び水で濡らすか、別の濡れタオルへ交換してください。

濡れたタオルを首に巻いたままにするだけでなく、皮膚を繰り返し濡らすことが大切です。

🚿水浴びやシャワーを利用する

安全に浴室まで移動でき、水道が使える場合は、水浴びやシャワーで皮膚を冷やします

冷たい水を長時間浴び続ける必要はありません。本人がつらくない水温で、腕や脚、体幹などを広く濡らします。

浴室や脱衣所では転倒に注意し、ふらつきがある人を一人にしないでください

👐手と前腕を水に浸す

浴室まで移動するのが難しい場合は、椅子に座り、手と前腕を水に浸す方法もあります

65~89歳の高齢者12人を対象に、気温34℃・湿度77%の環境で行われた試験では、両手と前腕を約20℃の水に10分間ずつ2回浸すことで、何もしなかった場合と比べて、深部体温と心拍数の上昇が抑えられました。(出典:Cottle et al., 2025)

試験で行われた手順は、次のとおりです。

  1. 椅子に座る
  2. 両手と前腕を、肘の近くまで水に10分間浸す
  3. 水から出して20分間休む
  4. もう一度、10分間水に浸す

氷水を使う必要はありません。試験では約20℃の水が使われました。

ただし、この試験は参加者12人を対象にしたものです。すべての人や環境で同じ効果が得られるとは限らないため、冷房のある場所へ移動するまでの補助的な冷却方法として利用してください。

転倒を防ぐための注意

  • 肘掛けのある安定した椅子に座る
  • 容器は膝の上ではなく、安定した台の上に置く
  • 容器の下に滑り止めや吸水マットを敷く
  • 前かがみになりすぎない高さに調整する
  • ふらつきや体調不良がある人を一人にしない

🌬️濡れた皮膚に風を当てる

皮膚を濡らした後は、ファンやうちわで風を当てると、水の蒸発を促すことができます。

  1. 衣服をゆるめる
  2. 濡れたタオルや霧吹きで皮膚を濡らす
  3. ファンやうちわで風を当てる
  4. 皮膚が乾いてきたら、もう一度濡らす

高齢者を対象とした試験では、気温38℃・湿度60%の環境でファンを使用しても体温の上昇はみられず、体温と暑さの感じ方がわずかに改善しました

ただし、ファンは室温そのものを下げるものではなく、エアコンの代わりにはなりません

  • ファンだけに頼らず、皮膚を濡らしてから風を当てる
  • 飲める状態であれば、こまめに水分をとる
  • 室温が下がらない場合は、冷房が使える場所へ早めに移動する
  • 意識がおかしい、自力で飲めない場合は119番へ連絡する

水を使った冷却は、危険な暑さの中で自宅にとどまり続けるための方法ではありません。冷房が使える場所へ移動するまで、体温の上昇を抑えるための一時的な対策として行ってください。

3.📞離れて暮らす親に確認すること

離れて暮らす親へ連絡する場合は、厚生労働省と消防庁が示している症状・応急処置に沿って、次の点を確認します。(出典:[3][4])

  • 呼びかけに普段どおり答えられるか
  • めまい、頭痛、吐き気、強いだるさ、けいれんなどがないか
  • 自力で水分を飲めるか
  • 涼しい場所へ移動できるか
  • 衣服を緩め、体を冷やしているか

本人が一人で移動できない場合は、自治体や避難所の情報を確認し、家族・近隣の協力者などが安全に移動を支援できるか確認してください。

4.🚑自力で飲めない、意識がない場合は救急車

厚生労働省は、自力で水が飲めない場合や意識がない場合は、すぐに救急車を呼ぶよう案内しています。(出典:[3])

消防庁も、次の状態では、ためらわず救急要請する必要があるとしています。(出典:[4])

  • 意識がない
  • 全身のけいれんがある
  • 自分で水が飲めない
  • 脱力感や倦怠感が強く、動けない

🚨救急車を待つ間

涼しい場所へ移し、衣服を緩めて体を冷やします。呼びかけへの反応が悪い場合は、無理に水を飲ませてはいけません。氷のうなどがある場合は、首、脇の下、足の付け根を冷やします。(出典:[1][3])

✅まとめ

真夏の停電でエアコンが止まった場合は、次の順番で対応します。

  1. 冷房が使える場所を確認して移動する
  2. 涼しい服装に着替える
  3. 濡れたタオルを肌に当て、うちわであおぐ
  4. 水道が使える場合は、水浴びなどで体を冷やす
  5. 本人の反応と、自力で水を飲めるかを確認する
  6. 自力で飲めない、意識がない、けいれんがある場合は救急車を呼ぶ

手と前腕を約20℃の水に浸す方法については、高齢者の体温や心拍数の上昇を抑えた小規模研究があります。ただし、公的機関が示す基本対策と冷房が使える場所への移動を優先してください

停電する前に準備しておく物や、冷却グッズの研究結果については、関連記事「真夏の停電に備える暑さ対策|本当に体を冷やす方法と冷却グッズ」で紹介しています。


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