お盆の帰省で高齢の親に「あれ?」と感じたら|確認したい7つの変化
── 久しぶりに会うからこそ気づける、親の小さな変化

📋 この記事でわかること
- 帰省時に確認したい親の7つの変化
- 親への自然な確認方法
- 変化に気づいた後の相談先と対応
📑目次
1.🏠 帰省時に確認したい7つの変化
チェックするのは「できる・できない」ではなく、以前との違いです。
大切なポイント: 一つ当てはまるだけで病気や認知症とは判断できません。自然な会話や生活の中で、変化が続いているかを確認しましょう。
①👀 見た目や体調が変わっていないか
まずは、親の表情や体格、普段の動き方を見てみましょう。
ポイント
- 前回会ったときより明らかに痩せている
- 顔色が悪い、疲れやすそうにしている
- 動くことを面倒がるようになった
- 服装や身だしなみに気を使わなくなった
意図しない体重減少、歩く速さや活動量の低下、疲労感などは、フレイル(※)を確認する際にも使われる項目です。
💡フレイルとは
健康な状態と介護が必要な状態の中間に位置し、筋力や心身の活力が衰えた虚弱な状態を指します。英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源で、早期に対策をすれば元の健康な状態に戻ることができます。
②🍚 食事や冷蔵庫に変化がないか
一緒に食事をしたり、飲み物を取りに冷蔵庫を開けたりすると、普段の食生活が見えることがあります。
ポイント
- 食事の量が減っている
- 固い物を避けている、食事中によくむせる
- 同じような物ばかり食べている
- 賞味期限切れの食品がたまっている
- 同じ食品を何個も買っている
冷蔵庫の状態だけで判断せず、「最近、食欲はどう?」など、自然な会話の中で確認しましょう。
③🚶 歩き方や立ち座りに変化がないか
ポイント
- 以前より歩く速度が遅くなった
- 壁や家具につかまって歩いている
- 椅子から立ち上がりにくそうにしている
- 階段を怖がるようになった
- 最近、転んだり転びそうになったりした
床に荷物や延長コードが増えていないか、滑りやすい敷物がないかも、本人と一緒に確認するとよいでしょう。
④💬 会話、物忘れ、気分に変化がないか
名前がすぐに出ないことは珍しくありませんが、次の変化が繰り返され、日常生活にも影響している場合は注意が必要です。
ポイント
- 同じ質問を短時間に何度もする
- 約束したこと自体を忘れている
- 今日の日付や曜日が分からない
- 以前より会話が少なくなった
- 怒りっぽさや不安が目立つ
- 携帯電話などの操作が急に難しくなった
睡眠不足、脱水、薬、体調不良でも起こるため、一度の出来事だけで決めつけないことが大切です。
⑤💊 家事、薬、お金の管理に変化がないか
ポイント
- 片づけが難しくなり、洗濯物やゴミがたまっている
- 鍋を焦がした跡がある
- 薬の飲み忘れが増えている
- 公共料金などの通知が放置されている
- ATMや通帳の管理が難しくなっている
無断で通帳や郵便物を調べず、「薬や手続きで困っていない?」と本人に聞きましょう。
⑥🌱 外出や人との交流が減っていないか
ポイント
- 買い物や散歩へ行かなくなった
- 趣味や地域活動、友人との交流が減った
- 一日中、家にいることが増えた
- 体調が悪いときに頼れる人がいない
猛暑や交通手段、友人の入院・死別などの事情もあるため、外出しなくなった理由を聞いてみましょう。
⑦🌡️ 夏を安全に過ごせているか
ポイント
- 暑い日にはエアコンを使っているか
- エアコンが正常に動き、リモコンを操作できるか
- 室温を確認できる温度計があるか
- こまめに水分を取っているか、医師から水分量の指示がないか
高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくいため、室温を一緒に確認します。水分量の指示がある場合は、医師の指示に従ってください。
👉 「昔はエアコンなしで平気だった」今は違います|高齢者が冷房を使うべき理由
2.🤝 確認が「監視」や「尋問」にならないようにする
「認知症では?」と決めつけたり、無断で通帳や書類を調べたりするのは避けましょう。一緒に食事や買い物をしながら、本人が困っていることを自然に聞くことが大切です。
NG事項
- 「認知症じゃないの?」と決めつける
- 間違いを何度も指摘する
- 本人に無断で通帳や書類を調べる
- 受診やサービスの利用をその場で押し切る
3.📝 気になる変化があったときにすること
📝 変化に気づいた後の3ステップ
※突然の激しい症状や、意識・呼吸の異常がある場合は、この手順を進めず、すぐに119番へ通報してください。
1.具体的に記録する
「最近おかしい」ではなく、日時や変化を具体的に記録します。
例として、「同じ質問が続いた」「歩く速度が落ちた」「薬や期限切れ食品が残っていた」など、日時と変化を記録します。
記録があると、医療機関や地域包括支援センターへ相談するときに説明しやすくなります。
2.本人の話を聞く
家族の心配と、親本人の困りごとは同じとは限りません。
「最近困っていることはない?」「手伝えることはある?」など、本人の気持ちを聞きましょう。
3.必要な相手へ相談する
体重減少、食欲低下、転倒、物忘れなど健康面の変化は、かかりつけ医へ相談します。
介護や服薬、家事、金銭管理など生活全体が心配な場合は、親の住所地を担当する地域包括支援センターへ相談できます。
👉 【保存版】高齢の親に「もしも」があったときの連絡先一覧|医療・介護・認知症・詐欺・災害
4.📅 帰省が終わった後に決めておきたいこと
実家を離れる前に、次のことを家族で決めておきましょう。
帰省前に決めること
- 次に連絡・訪問する日
- 連絡が取れなかった場合の対応
- 近所や親族で頼れる人
- 受診・相談や情報共有を担当する人
毎日の電話が負担なら、短いメッセージや応答確認型サービスなど、親子が無理なく続けられる方法を選びましょう。
👉 離れて暮らす親をどう見守る?電話・訪問・見守りサービスの特徴と選び方
👉 離れて暮らす親の「もしも」に備える|家族で決めたい7つのこと
5.❓ よくある質問
-
親が病院へ行きたがらない場合はどうすればよいですか?
-
無理に連れて行こうとすると、親子関係が悪化することがあります。
まず本人が困っていることを聞き、健康診断や薬の相談など、受け入れやすい理由から話してみましょう。家族だけで難しい場合は、地域包括支援センターへ相談できます。
-
帰省後は毎日電話した方がよいですか?
-
連絡頻度に共通の正解はありません。
毎日電話することが親や家族の負担になる場合は、短いメッセージ、応答確認型サービス、定期的な訪問などを組み合わせる方法があります。
6.📝 まとめ
久しぶりに会った親へ「あれ?」と感じても、一つの変化だけで病気や認知症と判断することはできません。まずは以前との違いを見て、本人の話を聞き、気づいた内容を具体的に記録しましょう。
健康面の変化はかかりつけ医へ、介護や生活全体の心配は親の住所地を担当する地域包括支援センターへ相談できます。
普段の電話だけでは分からなかった困りごとに気づき、これからも無理なくつながっていく方法を、親子で考えるきっかけにしてみてください。
🔔 お知らせ
帰省後も、家族で無理なくつながるために
帰省中に親の様子を確認しても、離れて暮らしていると、その後の変化には気づきにくいことがあります。
高齢者見守りサービス「みまもライフ」は、毎日決めた時刻に届く通知へ親が応答することで、家族へ知らせるサービスです。リマインド後も応答がない場合は、登録した家族へ通知します。

また、家族やかかりつけ医の連絡先、持病、服用している薬などを記録できる「連絡先・医療メモ」があります。帰省時に確認した情報を残しておけば、必要なときに家族で確認できます。
毎日の電話だけに頼らず、親にも家族にも無理のない方法でつながりを続けるための選択肢としてご利用ください。
高齢者見守りサービス「みまもライフ」
毎日決まった時刻に通知が届き、タップするだけで「今日も大丈夫」を家族にお知らせ。リマインド後も応答がない場合は、登録した家族全員へ通知。月400円・30日間無料で始められます。
みまもライフの機能・料金を見る >※「連絡先・医療メモ」は、家族が情報を確認するためのメモ機能です。医療機関、消防、警察などへ自動で情報を送信する機能ではありません。
※みまもライフは、医療・介護相談、駆け付け、119番・110番への緊急通報を行うサービスではありません。緊急時は、公的な緊急サービスをご利用ください。
📚 参考文献・出典
- 厚生労働省「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン第2版」
- 国立長寿医療研究センター「フレイルに気をつけて」
- 国立長寿医療研究センター「認知症とMCI」
- 厚生労働省「地域包括ケアシステム・地域包括支援センターについて」
- 総務省消防庁「救急車利用リーフレット」
- 総務省消防庁「救急安心センター事業(#7119)ってナニ?」
- 厚生労働省「熱中症を防ぎましょう」
Lifetrixでは、金融機関向けシステム開発に20年以上携わった経験を生かし、資産管理サービス「iNFINITY Life」と高齢者見守りサービス「みまもライフ」を企画・開発しています。こうした実務経験と保有資格、公的機関の資料をもとに、資産管理・相続、高齢の親の見守りについて、分かりやすい情報を発信しています。
主な編集・執筆担当者の保有資格:応用情報技術者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/証券外務員一種


