🆘真夏の停電でエアコンが止まったら?今すぐ行う暑さ対策
──⚡いま停電している人へ。冷房が使えないときに、まず行うこと

出典:厚生労働省「エアコンが使用できないときの熱中症対策」「熱中症が疑われる人を見かけたら」
📑目次
1.🚶冷房が使える場所へ移動する
厚生労働省は、エアコンが使用できないときには、車内への避難を可能な限り避け、冷房設備が稼働している場所へ移動することを勧めています。(出典:[1])
移動先として、自治体が開設する避難所や、利用できる公共施設などを確認してください。
🚨車内への避難は避ける
厚生労働省は、車内は短時間で気温が上昇しやすいとして、可能な限り車内への避難を避けるよう案内しています。やむを得ず車内で過ごす場合も、短時間であっても子どもだけを残してはいけません。(出典:[1])
2.💧水を使って体を冷やす
エアコンが使えない場合は、水を使って体から熱を逃がします。
厚生労働省は、エアコンが使用できないときの対策として、濡れたタオルを肌に当ててうちわであおぐことや、水浴びをすることを案内しています。(出典:[1])
次の方法のうち、本人の体調や住宅の状況に合わせて、無理なく行えるものを選んでください。
🧺濡れたタオルで皮膚を冷やす
タオルを水で濡らし、腕、脚、首まわりなどの皮膚に当てます。
タオルが体温で温かくなったら、再び水で濡らすか、別の濡れタオルへ交換してください。
濡れたタオルを首に巻いたままにするだけでなく、皮膚を繰り返し濡らすことが大切です。
🚿水浴びやシャワーを利用する
安全に浴室まで移動でき、水道が使える場合は、水浴びやシャワーで皮膚を冷やします。
冷たい水を長時間浴び続ける必要はありません。本人がつらくない水温で、腕や脚、体幹などを広く濡らします。
浴室や脱衣所では転倒に注意し、ふらつきがある人を一人にしないでください。
👐手と前腕を水に浸す
浴室まで移動するのが難しい場合は、椅子に座り、手と前腕を水に浸す方法もあります。
65~89歳の高齢者12人を対象に、気温34℃・湿度77%の環境で行われた試験では、両手と前腕を約20℃の水に10分間ずつ2回浸すことで、何もしなかった場合と比べて、深部体温と心拍数の上昇が抑えられました。(出典:Cottle et al., 2025)
試験で行われた手順は、次のとおりです。
- 椅子に座る
- 両手と前腕を、肘の近くまで水に10分間浸す
- 水から出して20分間休む
- もう一度、10分間水に浸す
氷水を使う必要はありません。試験では約20℃の水が使われました。
ただし、この試験は参加者12人を対象にしたものです。すべての人や環境で同じ効果が得られるとは限らないため、冷房のある場所へ移動するまでの補助的な冷却方法として利用してください。
転倒を防ぐための注意
- 肘掛けのある安定した椅子に座る
- 容器は膝の上ではなく、安定した台の上に置く
- 容器の下に滑り止めや吸水マットを敷く
- 前かがみになりすぎない高さに調整する
- ふらつきや体調不良がある人を一人にしない
🌬️濡れた皮膚に風を当てる
皮膚を濡らした後は、ファンやうちわで風を当てると、水の蒸発を促すことができます。
- 衣服をゆるめる
- 濡れたタオルや霧吹きで皮膚を濡らす
- ファンやうちわで風を当てる
- 皮膚が乾いてきたら、もう一度濡らす
高齢者を対象とした試験では、気温38℃・湿度60%の環境でファンを使用しても体温の上昇はみられず、体温と暑さの感じ方がわずかに改善しました。
ただし、ファンは室温そのものを下げるものではなく、エアコンの代わりにはなりません。
- ファンだけに頼らず、皮膚を濡らしてから風を当てる
- 飲める状態であれば、こまめに水分をとる
- 室温が下がらない場合は、冷房が使える場所へ早めに移動する
- 意識がおかしい、自力で飲めない場合は119番へ連絡する
水を使った冷却は、危険な暑さの中で自宅にとどまり続けるための方法ではありません。冷房が使える場所へ移動するまで、体温の上昇を抑えるための一時的な対策として行ってください。
3.📞離れて暮らす親に確認すること
離れて暮らす親へ連絡する場合は、厚生労働省と消防庁が示している症状・応急処置に沿って、次の点を確認します。(出典:[3][4])
- 呼びかけに普段どおり答えられるか
- めまい、頭痛、吐き気、強いだるさ、けいれんなどがないか
- 自力で水分を飲めるか
- 涼しい場所へ移動できるか
- 衣服を緩め、体を冷やしているか
本人が一人で移動できない場合は、自治体や避難所の情報を確認し、家族・近隣の協力者などが安全に移動を支援できるか確認してください。
4.🚑自力で飲めない、意識がない場合は救急車
厚生労働省は、自力で水が飲めない場合や意識がない場合は、すぐに救急車を呼ぶよう案内しています。(出典:[3])
消防庁も、次の状態では、ためらわず救急要請する必要があるとしています。(出典:[4])
- 意識がない
- 全身のけいれんがある
- 自分で水が飲めない
- 脱力感や倦怠感が強く、動けない
✅まとめ
真夏の停電でエアコンが止まった場合は、次の順番で対応します。
- 冷房が使える場所を確認して移動する
- 涼しい服装に着替える
- 濡れたタオルを肌に当て、うちわであおぐ
- 水道が使える場合は、水浴びなどで体を冷やす
- 本人の反応と、自力で水を飲めるかを確認する
- 自力で飲めない、意識がない、けいれんがある場合は救急車を呼ぶ
手と前腕を約20℃の水に浸す方法については、高齢者の体温や心拍数の上昇を抑えた小規模研究があります。ただし、公的機関が示す基本対策と冷房が使える場所への移動を優先してください。
停電する前に準備しておく物や、冷却グッズの研究結果については、関連記事「真夏の停電に備える暑さ対策|本当に体を冷やす方法と冷却グッズ」で紹介しています。
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公的機関
- [1] 厚生労働省・経済産業省・環境省・日本救急医学会「エアコンが使用できないときの熱中症対策」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/pdf/aircon.pdf - [2] 環境省熱中症予防情報サイト「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)・リンク集」
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_shelter.php - [3] 厚生労働省「熱中症が疑われる人を見かけたら」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/happen.html - [4] 総務省消防庁「熱中症対策リーフレット」
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/heatstroke003_leaflet.pdf - [5] 環境省熱中症予防情報サイト「熱中症警戒情報とは」
https://www.wbgt.env.go.jp/about_alert.php
Lifetrixでは、金融機関向けシステム開発に20年以上携わった経験を生かし、資産管理サービス「iNFINITY Life」と高齢者見守りサービス「みまもライフ」を企画・開発しています。こうした実務経験と保有資格、公的機関の資料をもとに、資産管理・相続、高齢の親の見守りについて、分かりやすい情報を発信しています。
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