「昔はエアコンなしで平気だった」今は違います|高齢者が冷房を使うべき理由

──気温も、街も、体も変わった。熱中症で医療のお世話になる前に、知っておきたい事実

昔はエアコンなしで平気だった

💡「若い頃は、うちわ一本で夏を乗り切れた」!?

「若い頃は、うちわ一本で夏を乗り切れた
「昔はエアコンなんてなくても、みんな平気だったじゃないか」
「冷房は体に悪いし、電気代ももったいない

離れて暮らす高齢の親から、このような言葉を聞いたことはないでしょうか。

たしかに、若い頃にエアコンを使わず夏を過ごした経験は、その人にとって事実です。その経験自体を否定する必要はありません

しかし、昔と今では、夏の気温も、街のつくりも、本人の体も変わっています

気象庁によると、2025年の夏(6〜8月)の平均気温は、平年より2.36℃高く、1898年の統計開始以降、夏として最も高い記録を更新しました(3年連続の記録更新)。

厚生労働省も、気温や湿度の高い日は、節電を意識するあまり無理に我慢せず、エアコンなどを適切に使用するよう呼びかけています。

この記事では、公的機関のデータをもとに、

  • なぜ「昔は大丈夫だった」が今は通用しにくいのか
  • なぜ高齢になると暑さに気づきにくくなるのか
  • エアコンの電気代を抑えるにはどうすればよいのか
  • 熱中症の医療費と冷房代を比較できるのか

を整理します。

気象庁発表 令和7年9月1日
🌡️
2025年夏(6〜8月)の平均気温
平年より +2.36℃
1898年の統計開始以降、夏として最も高い記録(3年連続更新)
日本の気温上昇率
100年で1.44℃
世界平均との比較
約1.8倍の速さ
ご注意

本記事は一般的な情報提供を目的としており、気象庁・環境省・厚生労働省・経済産業省資源エネルギー庁・総務省消防庁などの公的機関の公表資料をもとに構成しています。本記事は2026年7月時点の情報をもとにしており、電気料金プランやエアコンの性能・価格、地域ごとの気候条件などは変動する場合があります。試算や数値は目安としてご確認いただき、最新の情報は各機関・事業者にご確認ください。
【室温の目安について】
本記事で紹介する室温や設定温度の目安は、一般的な考え方であり、すべての方に当てはまる正解ではありません。断熱性、日当たり、湿度、体調、持病、服装などによって、適切な室温は異なります。本人が快適に過ごせ、体調に異変がない範囲で調整してください。
【医療・健康について】
本記事は、病気の診断や医療上の助言を行うものではありません。心臓病、腎臓病、高血圧、糖尿病などの持病があり、水分・塩分の摂取に制限が必要な方は、必ずかかりつけ医の指示に従ってください。また、熱中症の医療費について全国一律の平均自己負担額は確認できませんでした。具体的な金額は、症状や治療内容によって異なるため、医療機関や加入している健康保険にご確認ください。
⚠️【緊急時の対応】
めまい、吐き気、意識の異常など熱中症が疑われる症状がある場合は、直ちに涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やしてください。自力で水分を飲めない、呼びかけへの反応がおかしい、意識がはっきりしないなどの症状がある場合は、速やかに119番へ連絡してください。記事内で紹介する対策は、緊急時の代替にはなりません。
【家族への伝え方について】
離れて暮らす親にエアコンの使用を勧める場合も、本人の意思を尊重することが大切です。過去の経験や価値観を否定せず、今の気候や体の変化を伝えたうえで、本人が納得して使えるようにすることをお勧めします。エアコンの風が苦手な場合は、風向きや風量の調整、扇風機との併用など、冷房を完全に止める以外の方法もご検討ください。

📑目次

重要な免責事項

本記事は、気象庁、環境省、厚生労働省、経済産業省資源エネルギー庁、総務省消防庁、東京消防庁、総務省統計局などの公的機関が公表している統計・資料、および記事内に明記した企業・調査機関の公開情報をもとに作成しています。情報の正確性には万全を期しておりますが、内容の完全性・最新性を保証するものではありません。
電気代の試算や省エネ効果は一定条件に基づく参考値であり、実際の金額を保証するものではありません。エアコンの使用にあたっては、必ず本人の体調や意思を尊重し、熱中症が疑われる場合は119番など公的な緊急窓口をご利用ください。
本記事の情報は一般的な参考情報です。個別の体調や治療については、医療機関などの専門家にご相談ください。


1.気温そのものが、昔とは違う

「最近の夏は昔より暑い」という感覚は、単なる印象ではありません

気象庁の観測によると、日本の年平均気温は、さまざまな変動を繰り返しながらも、長期的には100年あたり1.44℃の割合で上昇しています。世界の年平均気温の上昇率は100年あたり0.79℃で、日本の上昇率はその約1.8倍にあたります

特に高温だった年の上位3位は、次のとおりです。

順位平年値との差
1位2024年+1.48℃
2位2023年+1.29℃
3位2025年+1.23℃

上位3年が、すべて直近の2023〜2025年に集中しています。

さらに、2025年夏(6〜8月)の平均気温は平年より2.36℃高く、1898年の統計開始以降、夏として最も高い記録となりました。前年・前々年の記録(+1.76℃)を大きく上回り、3年連続での記録更新です。

東京における猛暑日(最高気温35℃以上の日)の年間日数を見ると、変化はさらにはっきりします。

  • 1980年代の年平均は約0.9日でしたが、2020年代は約16.8日に達し、18倍以上に増えています。2025年は29日、熱帯夜は55日を記録しました。
  • 近年の実数では、2025年が29日(過去最多)、2023年が22日、2024年が20日でした。
  • 全国で見ても、猛暑日の年間日数は100年あたり2.9日の割合で増加しており、直近30年間(1996〜2025年)の平均(約3.2日)は、統計初期の30年間(1910〜1939年)の平均(約0.8日)と比べて約4.2倍です。

日本の年平均気温偏差の推移(1898〜2025年)

出典:気象庁「日本の年平均気温の長期変化傾向」。100年あたり1.44℃の割合で上昇し、世界平均(100年あたり0.79℃)の約1.8倍の速さです。

東京の猛暑日(35℃以上)年間日数の変化

出典:東京都気候変動適応センター。1980年代の年平均約0.9日から、2020年代は約16.8日へと18倍以上に増加。2025年は29日を記録しました。

「昔は大丈夫だった」という記憶は間違いではない

大切なのは、昔の経験を「勘違い」と決めつけないことです。

昔の夏にエアコンなしで過ごせたという記憶は、その人にとって事実です。しかし、そこから「昔は大丈夫だったから、今も大丈夫」と判断することはできません。過去の経験が正しくても、現在の環境が同じとは限らないからです。

2.気温だけでなく、街のつくりも変わった

昔と今で違うのは、気温だけではありません。都市では、土や緑地が減り、地表の多くがアスファルトやコンクリートで覆われるようになりました。環境省はこれによって生じる気温上昇を「ヒートアイランド現象」と呼び、「大気に関する熱汚染」と位置づけています。

土や植物には、水分が蒸発する際に周囲の熱を奪う働きがあります。一方、乾いたアスファルトやコンクリートではこの冷却作用が起こりにくく、日中に受けた日射熱を蓄えます。舗装路面の温度は、日中に容易に50〜60℃に達します。

夜になっても気温が下がりにくい理由として、環境省・気象庁は主に次の仕組みを挙げています。

  • 土や緑地の減少
    水分の蒸発による自然の冷却作用が働きにくくなります
  • アスファルト・コンクリートの蓄熱
    日中に蓄えた熱を、夜間かけてゆっくり空気中に放出し続けます。
  • 建物の密集と人工排熱
    建物が密集すると風通しが悪くなり、自動車やエアコン室外機からの排熱が地表付近にとどまりやすくなります。

実際の気温差として、夏季(7月)の早朝5:30時点で、都心部と緑豊かな郊外との気温差は最大で4℃近くに達することが確認されています。

夜になっても気温が下がりにくい3つの理由

🌳
土や緑地の減少
水分の蒸発による自然の冷却作用が働きにくくなります。
🧱
アスファルト・コンクリートの蓄熱
日中に蓄えた熱を、夜間かけてゆっくり放出し続けます。
🏢
建物の密集と人工排熱
風通しが悪くなり、車やエアコン室外機の排熱が地表付近にとどまります。

出典:環境省「ヒートアイランド対策ガイドライン」/気象庁「ヒートアイランド現象・よくある質問Q&A」

こうした変化により、昔のように「夕方になれば自然に涼しくなる」とは限らなくなりました。日中に熱がたまった部屋では、夜になっても室温が高い状態が続くことがあります。

3.「若い頃は平気だった」— 本人の体も、昔とは違う

若い頃は、うちわだけで大丈夫だった
— この経験も、否定する必要はありません。ただし、若い頃の体と現在の体は同じではありません

厚生労働省は、高齢者について、暑さや水分不足に対する感覚機能と、体温を調整する機能が低下しているため、熱中症に注意が必要だとしています。

加齢による感覚・調整機能の変化

🧠
暑さを感じにくくなる
加齢によって暑さへの感覚が弱くなり、室温が上がっていても「それほど暑くない」と感じることがあります。
💧
のどの渇きを感じにくくなる
体内の水分が減っていても、若い頃ほど強くのどの渇きを感じないことがあります。
🌡️
体温調節機能が低下する
発汗や皮膚の血流によって熱を逃がす機能が低下し、体内に熱がこもりやすくなります。

本人の感覚だけに頼らず、温湿度計や暑さ指数を確認して、数字を見ながら冷房を使うことが重要です。

出典:厚生労働省・環境省「高齢者のための熱中症対策リーフレット」2022年版

したがって、「暑いと感じたらエアコンをつける」という判断方法だけでは、対応が遅れる可能性があります。本人の感覚だけでなく、温湿度計や暑さ指数を確認して、数字を見ながら冷房を使うことが重要です。

この体の変化は、実際の統計にも表れています。総務省消防庁の確定値(令和7年5〜9月)によると、

  • 全国の熱中症救急搬送人員(100,510人、調査開始以降初めて10万人超え)のうち、57.1%を65歳以上の高齢者が占めています。
  • 搬送発生場所は「住居」が38.1%で最多でした。
  • 傷病程度別では、軽症63.1%に対し、入院を要する中等症が34.2%、長期入院を要する重症が2.2%、死亡が0.1%でした。両者を合わせると36.4%で、消防庁は「入院が必要な人が約36%」と整理しています。

熱中症救急搬送者の傷病程度別内訳(令和7年5〜9月)

入院が必要とされた中等症・重症は合わせて約36%

出典:総務省消防庁「令和7年(5月〜9月)の熱中症による救急搬送状況」確定値

東京消防庁の統計では、搬送された65歳以上の高齢者のうち、住居での発生が約半数を占めています。

また、熱中症による死亡者数に占める65歳以上の割合は、1980年の33%から、2000年に50%、2020年には87%にまで上昇しています。

なお、あるメーカーの調査(パナソニック、民間調査)では、60代以上の高齢者のうち約4割が夏のエアコンを「ガマンする・使わない」と回答し、睡眠時に限ると約5割に上るとされています。
理由として「電気代がかかる」「冷えすぎる」「体に悪いと思う」の3つが多く挙げられています。

4.「昔はエアコンがなかった」は、不要だった証明にはならない

昔はエアコンなんてなかった。それでも生活できていた
— この言葉には、次の二つの事実が含まれています。

  • 当時は家庭用エアコンが現在ほど普及していなかった
  • 実際に冷房なしで生活した経験がある

しかし、そこから「昔なかったのだから、現在も使う必要はない」と判断することはできません。
冷蔵庫、洗濯機、テレビなども、普及する以前は家庭にありませんでした
現代で冷蔵庫や洗濯機はなくても生活できた。だから今も必要ない。」という人はいないと思います
新しい機器が登場し、生活環境や社会の状況が変われば、それに合わせて暮らし方も変わります。

【事実として確認できること】

  • 現在の日本は長期的に気温が上昇している
  • 猛暑日の発生頻度が増えている
  • 都市化によって夜間も気温が下がりにくくなっている
  • 高齢になると暑さや水分不足を感じにくくなる

【事実として確認できないこと】

昔の人も、当時エアコンがあれば必ず使っていたはず

これは実際には検証できない仮定であり、本記事では事実として断定しません。

ただし、「昔は存在しなかった」ということは、「現在も不要」という根拠にはならないという点は、論理として区別しておく必要があります。

親に伝えるときは、過去を否定するよりも、次のような言い方が適しています。

昔にエアコンなしで過ごせたことは分かっているよ。でも、今は昔より暑くなっているし、街も体も変わっている。昔の我慢を否定するのではなく、今の暑さには今の道具を使おう

5.エアコンは、使い方で電気代の負担を抑えられる

エアコンを使用すれば、電気代はかかります。したがって、「エアコンを使えばお金はかからない」とは言えません 一方で、使用時間や機種、部屋の広さ、断熱性能、外気温などを踏まえて使えば、負担を抑えることはできます

現在の電気代の目安単価は、31円/kWh(税込)です。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が令和4年(2022年)7月22日に改定した数値です。

この単価と、経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版」の冷房能力クラス別平均消費電力をもとにした、1日9時間・30日間使用した場合の冷房電気代の目安は次のとおりです(外気温35℃、室内設定温度27℃の環境における試算値)。

お使いの部屋の広さは?(一定条件での参考試算)
1時間あたり
約15.6円
1日9時間なら
約140円
1ヶ月(30日)なら
約4,201円

※経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版」の平均消費電力・31円/kWhを基にした、毎日9時間・30日間使用した場合の参考試算です。実際の電気代は機種・住宅性能・使用状況により変動します。

💡これは高い?

1ヶ月で4,000〜5,000円」と聞くと高く感じるかもしれません。内訳で見ると、6〜8畳用エアコンの場合、1時間あたり約15.6〜18.1円、1日9時間使っても約140〜163円です

※この試算は、毎日9時間・30日間使い続けた場合の金額です。室温や暑さ指数を確認しながら、冷房が不要な時間帯には無理に使わないようにすれば、実際の金額はこれより少なくなる場合があります。

ご注意

これはあくまで一定条件に基づく試算です。実際の電気代は、契約している電気料金プラン、エアコンの機種や製造年、部屋の断熱性能、日当たり、フィルターの汚れ、室外機の設置状況などによって変動します。
大切なのは、電気代を理由に必要な冷房まで我慢することではなく、室温や暑さ指数を確認しながら、安全を保つために必要な時間は適切に使うことです

つけっぱなしと、こまめに消す、どちらが得か

エアコンが最も電力を使うのは、室温を急速に下げようとする運転開始直後です。そのため、頻繁なオン・オフはかえって電気代を増やす場合があります

ダイキン工業の実証実験(冷房設定26℃)によると、
 外出時間が日中(9:00〜18:00)なら35分以内
 夜間(18:00〜23:00)なら18分以内
であれば、つけっぱなしにする方が電気代は安くなるという結果が出ています。

一方、1日の生活スケジュール全体(最高気温36.9℃を想定)で比較すると、長時間の不在も含めて1日中つけっぱなしにした場合の総消費電力量は5.7kWh、必要なときだけこまめにオン・オフした場合は4.4kWhで、こまめに消した方が1日あたり約35円安くなるという結果も出ています。
ただし、こまめに消した部屋は帰宅時に室温27.5℃・湿度77%まで悪化していたのに対し、つけっぱなしの部屋は室温26.5℃・湿度69%と快適な状態を保っていました。

これらは特定の条件下での実証結果であり、外気温、住宅の断熱性能、機種、外出時間によって結果は変わります。「常につけっぱなしが安い」「こまめに消せば必ず安い」と一律に断定することはできません。

6.冷房代と熱中症の医療費、単純に比較はできない

「エアコン代を節約して熱中症になり、医療費を払う方が高くつく!?」
— この考え方は分かりやすいものですが、金額を事実として断定する場合は注意が必要です。

【確認できた事実】

総務省消防庁の令和7年確定値では、熱中症で救急搬送された人のうち、入院を要する中等症が34.2%、長期入院を要する重症が2.2%でした(前述)。熱中症は、症状や重症度によって、診察、検査、点滴、処置、入院などが必要になる場合があります。

【一律には確認できなかったこと】

「熱中症になると、自己負担で平均〇万円かかる」という全国共通の公的な平均額は、本記事作成にあたり確認できませんでした
入院医療費は、病状、治療内容、入院期間、医療機関によって計算が変わり、実際の自己負担額も、健康保険の負担割合や高額療養費制度の適用状況などによって異なります。

【本記事としての整理】

冷房代は、使用時間や消費電力からある程度事前に試算できます。一方、熱中症になった場合の医療費や入院期間、身体への影響は事前に確定できません。

したがって、「エアコン代は熱中症の医療費より必ず安い」と一律に断定することはできません。ただし、数千円の冷房代を抑えるために、健康上のリスクを高めることが、経済的に見て合理的だとは限らない、とは言えます。これは断定ではなく、予測可能な冷房代と、予測困難な医療・健康上の負担を比べた場合の一つの考え方です。

7.我慢せず、無駄も減らす使い方

厚生労働省は、屋内での熱中症対策として、エアコンなどによる温度調整遮光カーテンすだれの使用、室温や暑さ指数の確認を挙げています。

また、経済産業省資源エネルギー庁は、健康を損なわない範囲で行える省エネ方法を公式に紹介しています(6畳用エアコン、冷房112日間・9時間/日使用時の試算、31円/kWhで算出)。

  • 冷房の設定温度を1℃上げる(27℃→28℃)
    年間約940円の節約。ただし、環境省が推奨する「28℃」は、リモコンの設定温度ではなく実際の室温の目安です。断熱性や日当たりによっては、設定を28℃にしただけで室温が30℃を超えることもあるため、温湿度計での実測確認が必要です。
  • フィルターを月1〜2回清掃する
    年間約990円の節約。
  • 室外機の周りに物を置かず、直射日光を避ける日陰を作る
    排熱効率と冷房効率の低下を防ぎます。
  • 扇風機サーキュレーターを併用する
    冷たい空気は下に、暖かい空気は上にたまる性質があるため、風向を「水平(冷房時)」に設定し、扇風機で空気を循環させると効率が上がります。
  • カーテンすだれで日射熱を遮る
    外出時も窓からの日射を防ぐことで、室温の上昇を抑えやすくなります。

資源エネルギー庁 公式・無理のない節電アクション

🌡️
設定温度を1℃上げる
27℃→28℃で年間約940円の節約。実際の室温での確認が必要です。
🧹
フィルター清掃
月1〜2回の清掃で年間約990円の節約になります。
🏠
室外機の環境
周囲に物を置かず、直射日光を避ける日陰を作ります。
🌀
扇風機の併用
風向を水平にし、扇風機で空気を循環させると効率が上がります。
🪟
カーテン・すだれ
外出時も窓からの日射熱を遮り、室温の上昇を抑えます。

出典:経済産業省資源エネルギー庁「空調|無理のない省エネ節約」

古いエアコンを使い続けている場合は、買い替えも選択肢です。
経済産業省資源エネルギー庁によると、今どきの省エネタイプのエアコンは10年前の製品と比べて約13%の省エネとされています。また、2027年度の新たな省エネ基準を達成した製品は、2010年度基準を満たす製品と比べて、6畳用で年間約2,760円、14畳用で年間約12,600円の光熱費削減効果が見込めるとされています。
ただし、買い替え費用を短期間で回収できるとは限らないため、現在の機種の消費電力量、使用年数、故障の有無などを確認したうえで判断することをお勧めします。


まとめ

  • 日本の気温は100年あたり1.44℃のペースで上昇し、世界平均(100年あたり0.79℃)の約1.8倍の速さです。2025年夏は観測史上もっとも暑い夏でした。東京の猛暑日は1980年代の約0.9日から2020年代は約16.8日へと18倍以上に増えています。「昔は暑くなかった」は思い込みではなく、気象庁のデータに裏付けられた事実です。
  • アスファルトやコンクリートに覆われた現代の街は、熱をため込みやすく、夜になっても気温が下がりにくい構造になっています。
  • 加齢によって暑さやのどの渇きを感じるセンサーの感度が低下するため、「若い頃は平気だった」という感覚は、今の体には当てはまりません。熱中症搬送者の57.1%が65歳以上、入院が必要とされた中等症・重症が約36%です。
  • 昔にエアコンが普及していなかったことは、現在もエアコンが不要であることの根拠にはなりません。現在は、気温、都市環境、本人の身体機能を踏まえて判断する必要があります。
  • エアコンには電気代がかかりますが、6畳〜8畳用なら1ヶ月毎日9時間使っても5,000円弱です。設定温度・フィルター清掃・扇風機併用などの工夫で、さらに負担を抑えることもできます。
  • 冷房代と熱中症の医療費を一律に金額で比較することはできません。ただし、我慢して健康リスクを高めることが、経済的に見て合理的とは限らない、という考え方はできます。

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📚参考文献・出典

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