離れて暮らす親の「もしも」に備える|家族で決めたい7つのこと

── 元気なうちに、家族の「動き方」を決めておく

離れて暮らす親の「もしも」に備える

💡突然連絡が取れなくなったとき

離れて暮らす親と突然連絡が取れなくなると、「もう一度電話する?」「近所の人に確認してもらう?」「119番110番へ連絡してもいい?」と迷います。

外出やスマートフォンの充電切れの場合もあれば、急病、転倒、災害などが起きている可能性もあります。

親が元気なうちに、「もしものときに誰がどの順番で動くか」を決めておくことが大切です。この記事では、家族で準備しておきたい7つのことを紹介します。


📋 この記事でわかること

  • 親と連絡が取れないときの家族の対応順
  • 事前にまとめておきたい連絡先医療情報
  • 合鍵や災害時のルールを決めるポイント

📑目次

ご注意

本記事は、離れて暮らす親の緊急時に備えるための一般的な情報をまとめたものです。実際の対応は、親の体調、生活状況、住宅の契約、地域の支援体制などによって異なります。
急病、転倒、事故、行方不明など、差し迫った危険が疑われる場合は、記事を読み続けず、119番または110番へ連絡してください。緊急でない警察への相談は、最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」を利用します。
また、医療情報、合鍵、位置情報などを家族で共有するときは、親本人の意思とプライバシーを尊重してください。

本記事は2026年8月4日時点の公式情報をもとに作成しています。制度や利用方法は変更される場合があるため、利用時は各機関の最新情報をご確認ください。

1.👨‍👩‍👧 家族の「動き方」を決める

まずは、親に何かあったときに「誰が、どの順番で動くか」を家族で決めておきましょう。

①👨‍👩‍👧 家族の緊急連絡順を決める

親族が複数いる場合は、全員が別々に動いたり、反対に「誰かが対応しているだろう」と誰も動かなかったりしないよう、役割を決めておきます

💡決めること

  • 最初に対応する人と、連絡がつかない場合の次の担当者
  • 親の近くへ確認に行ける人
  • 医療機関や警察との連絡担当
  • 親族へ状況を共有する担当

一人に負担を集中させず、少なくとも2人が対応方法を共有しておくと安心です。

②📞 連絡が取れないときの対応順を決める

電話に出ない理由は、外出、入浴、昼寝、スマートフォンの充電切れなどさまざまです。

一方、体調が悪いと聞いていた、約束の時間を大きく過ぎた、猛暑日に反応がないなど、普段と明らかに違う場合は早めに動きます。「何時間待つ」と一律に決めず、親の体調や普段の生活に合わせて判断しましょう

連絡が取れないとき

家族の確認フロー

親の体調や普段の行動に合わせ、途中でも危険を感じたら119番・110番へ

1
電話する 携帯・自宅電話
2
別の方法を試す メッセージ・予定確認
3
近くの人へ確認 親族・知人・管理会社等
4
現地確認を検討 合鍵の条件を確認
5
危険なら緊急通報 急病は119/事件・行方不明は110
早めに動く例:体調不良を聞いていた、転倒の可能性がある、猛暑日に反応がない、約束の時間に現れない、電話の応答がおかしい、認知症があり外出した可能性がある。

🚨 119番と110番の目安

  • 119番:急病、転倒、けがなどで救急車や消防車が必要と考えられるとき
  • 110番:事件・事故、行方不明など、警察官にすぐ現場対応を求めるとき
  • #9110:緊急ではないが、警察へ相談したいとき

【注意】
親が遠方にいる場合、119番・110番は、電話をかけた場所を管轄する窓口につながることがあります。

最初に「離れた地域に住む親への要請ですと伝え、
 ・親の住所
 ・氏名
 ・年齢
 ・分かっている状況
 ・自分が現地にいないことを説明

担当者の案内に従ってください。
地域によっては、親の住所地を管轄する消防本部や警察署へかけ直すよう案内される場合があります。

また、#9110は原則として電話をかけた地域を管轄する警察相談窓口につながります。
親の地域について相談したい場合は、親の住所地を管轄する都道府県警察の相談窓口や警察署の電話番号も確認しておきましょう。

状況別の相談先は、以下の記事にまとめています。

👉 【保存版】高齢の親に「もしも」があったときの連絡先一覧

2.🏥 緊急時に必要な情報と連絡先を整理する

急な受診や安否確認に備えて、医療情報や実家への入り方、地域で頼れる相談先を確認しておきます。

基本情報をまとめる

①🏥 基本情報医療情報をまとめる

救急搬送や急な受診では、持病、服用中の薬、かかりつけ医などを確認されることがあります。
保険資格を確認できるもの、診察券、お薬手帳の保管場所も家族で確認しておきましょう。

📝 確認しておきたい情報

  • 氏名、年齢(生年月日)、住所、電話番号
  • 持病アレルギー過去の大きな病気
  • 服用中の薬とお薬手帳の保管場所
  • かかりつけ医、利用している薬局・介護サービス
  • マイナ保険証または資格確認書の保管場所

家族がすべての医療情報を持つ必要はありません。何を、誰と、どのような場合に共有してよいかを、親本人と話し合っておきましょう。

②🔑 実家へ入る方法と近くで頼れる人を確認する

親が自宅内で倒れている場合、家族が実家へ着いても中へ入れないことがあります。

平常時に、次の点を確認しておきましょう。

  • 合鍵を持つ人と、使ってよい条件
  • 管理会社、管理人の連絡先
  • オートロックなど、実家へ入る方法
  • 近くに住む親族や信頼できる知人
  • 警備会社、駆け付けサービス、ペットに関する注意

第三者が見つけやすい場所へ鍵を隠すのは避けましょう。キーボックスを使う場合は、住宅の契約や管理規約、防犯面を確認し、親本人の同意を得ます。

また、合鍵があっても自由に入ってよいわけではありません。「約束の時間を大幅に過ぎ、複数の連絡手段でも反応がなく、異変が疑われる場合」など、使う条件を決めておきましょう。

③🏛️ 親の地域の相談先を調べる

離れて暮らす家族だけで、親の生活をすべて確認することは困難です。親の地域で頼れる場所も調べておきましょう。

  • 地域包括支援センター
  • かかりつけ医、薬局、利用中の介護事業者
  • 近隣の親族・知人、管理会社、社会福祉協議会

地域包括支援センターは、市町村が設置する高齢者の総合相談窓口です。介護、生活、権利擁護、介護予防などについて、家族からも相談できます

親の住所地を担当するセンターを確認しておきましょう。ただし、119番や110番に代わる緊急通報機関ではなく、夜間・休日の対応も地域によって異なります。

3.🌏 災害や将来の「もしも」に備える

災害時の連絡方法や、医療・暮らしについての親の希望も、元気なうちに少しずつ話し合っておきましょう。

①🌏 災害時の連絡方法を決める

大規模災害では、被災地への電話が集中し、つながりにくくなることがあります。

家族で、次の内容を決めておきましょう。

  • 災害用伝言ダイヤル「171災害用伝言板「web171の使い方
  • 伝言の登録・確認に使う電話番号
  • 親の避難先
  • 停電時の連絡方法と、家族が確認する順番

171とweb171は、電話番号を手掛かりに伝言を登録・確認します。「実家の固定電話番号を使う」など、家族で共通の番号を決めておきましょう。

災害時などに提供されるサービスで、通常時は体験利用日を除いて利用できません。毎月1日・15日などの体験利用日に、一度試しておくと安心です。

②💬 親の希望と共有範囲を話し合う

備えを進めるために、家族が親のすべてを把握する必要はありません。

医療情報、合鍵、近所の人への依頼などについて、次の点を話し合います。

  • どの情報を、誰に共有するか
  • 緊急時だけ見てよい情報は何か
  • 合鍵を使ってよい条件
  • 医療や介護、今後の暮らしについて相談を任せたい人

もしものときに望む医療やケアについて、本人、家族、医療・ケア関係者が繰り返し話し合うことを「人生会議」といいます。

最初から延命治療などについて結論を出す必要はありません。「入院したら誰に連絡してほしい?」「これからも続けたいことは?」といった話から始めましょう。親を守るための準備が、親を監視・管理する仕組みにならないことが大切です。

4.🗒️ 家族用の緊急連絡メモを作る

話し合った内容は、家族の記憶だけに頼らず、1枚のメモへまとめておきましょう。

書き込み用

家族の緊急連絡メモ

共有する人を限定してください

👤 親の基本情報

氏名:

住所:

携帯電話:

自宅電話:

📞 家族・近隣の連絡先

第一連絡先:

第二連絡先:

近隣の親族・知人:

管理会社・管理人:

🏥 医療・介護

かかりつけ医:

利用薬局:

服用中の薬:

持病・アレルギー:

地域包括支援センター:

🔑 自宅・災害

合鍵を持つ人:

合鍵を使う条件:

指定避難所:

171で使う電話番号:

ペット等の注意:

✅ 家族内の対応ルール

連絡が取れない場合の対応順:

医療機関・警察との連絡担当:

次回の見直し日:

※必要な項目だけを記入してください。暗証番号、カード番号、通帳情報などは、このメモへ安易に記載しないでください。

このメモには個人情報が含まれます。ブログ上の入力フォームなどへ保存せず、紙または安全に管理できるデータとして保管し、共有する人を限定してください。

連絡先や薬、合鍵を持つ人などは変わるため、お盆、年末年始、誕生日などに年1回を目安として見直しましょう。

5.📝 まとめ

離れて暮らす親のもしもに備えるために、最初から完璧なルールを作る必要はありません。

最初に決める3つ

  • 親に連絡が取れないとき、最初に誰が動くか決める
  • かかりつけ医服用中の薬を確認する
  • 親の住所地を担当する地域包括支援センターを調べる

まずは「何かあったとき、最初に誰へ連絡すればいい?」という質問から、親子で話し始めてみてください。

帰省時に確認したい親の変化は、下記の記事で紹介しています。

👉 お盆の帰省で親に「あれ?」と感じたら|確認したい変化と帰省後にすること

🔔 お知らせ

📋 緊急時に確認したい情報を、家族で共有できます

この記事で紹介した、かかりつけ医や服用中の薬、近所で頼れる人の連絡先などは、いざというときに家族が確認できるよう、まとめておくことが大切です。

高齢者見守りサービスみまもライフには、親のかかりつけ医や近隣の連絡先を記録する「連絡先メモ」と、持病・服用中の薬・アレルギーなどを記録する「医療メモ」があります。

連絡先・医療メモの入力例。かかりつけ医、近隣の連絡先、持病や服薬などを記録できます。

登録した家族も内容を確認できるため、離れて暮らしていても、急な受診や連絡が取れないときに必要な情報を探しやすくなります

「連絡先・医療メモ」の入力例。家族で共有する情報は、親本人と相談して決めましょう。

日々の安否確認と、もしものときに必要な情報の共有を、家族に合った方法で無理なく続けられます

高齢者見守りサービス「みまもライフ」

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※「連絡先・医療メモ」は、家族が情報を確認するためのメモ機能です。医療機関、消防、警察などへ自動で情報を送信する機能ではありません。
※みまもライフは、医療・介護相談、駆け付け、119番・110番への緊急通報を行うサービスではありません。緊急時は、公的な緊急サービスをご利用ください。

📚 参考文献・出典

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