個人情報流出から身を守るには?今日からできる7つの対策

⚠️ あなたの個人情報、本当に安全ですか?

💬「最近、個人情報流出のニュースが多いけど、私は大丈夫?」
💬「もし自分の情報が漏れたら、どうすればいいの?」
💬「パスワードには気を付けているけど、それだけで十分なのかな?」

企業やWebサービスへの不正アクセスによって、利用者の個人情報が流出する事件が相次いでいます。

2026年10月14日には、政府の国家サイバー統括室も、幅広い分野の企業や団体で個人情報などの漏えいが相次いでいるとして、注意を呼びかけました。

大企業のサービスだから安全とは限りません。また、自分自身が気を付けていても、利用している企業が攻撃されれば、情報が流出する可能性があります。

しかし、私たちにもできることがあります。

大切なのは、「情報を盗まれにくくする対策」と「万が一流出しても、被害を広げにくくする対策」の両方を考えることです。

この記事では、今日からできる7つの対策と、実際に個人情報が流出したときの対応方法を分かりやすく紹介します。

ご注意

重要な注意事項・免責事項
・すべてのサイバー攻撃を防げるわけではありません。 本記事は、被害に遭うリスクや被害の拡大を減らすための一般的な対策を紹介するものです。
・本人確認が必要なサービスには正確な情報を登録してください。 銀行・証券会社・行政サービスなどでは、氏名や生年月日を正確に登録する必要があります。
・機器の更新・設定はメーカーの案内に従ってください。 OSやルーターなどの操作方法・サポート状況は、製品やバージョンによって異なります。
・実際に情報が流出した場合は、公式案内を優先してください。 必要な対応は、流出した情報の種類や被害状況によって異なります。

📑目次

個人情報が流出すると、何が起きる?

個人情報が流出すると、迷惑メールが増えるだけでなく、詐欺や不正利用につながる可能性があります。
ただし、流出したからといって必ず被害が発生するわけではありません。危険性は情報の種類によって異なります。

流出した情報考えられるリスク
メールアドレス迷惑メール・偽メール
氏名・住所・電話番号詐欺電話・不審な連絡
生年月日ほかの情報との照合による本人特定
ID・パスワードアカウントへの不正ログイン
クレジットカード情報不正利用
運転免許証などの画像なりすましなどへの悪用

例えば、氏名や電話番号が知られていると、本当の企業からの連絡のように装った詐欺に利用されるおそれがあります。
また、複数のサービスから流出した情報が結び付けられることもあります。

個人情報は、一度流出すると完全に回収することが難しいものです。
だからこそ、被害が発生する前からの備えが重要です。

今日からできる7つのセキュリティ対策

① 氏名・生年月日などをむやみに登録しない

Webサービスに登録するとき、氏名・住所・生年月日・電話番号などを求められることがあります。
しかし、すべての情報が本当に必要とは限りません。

例えば、情報を見るだけのサービスで、生年月日や住所の入力が任意になっているなら、登録しないという選択もできます。

「この情報は、サービスを利用するために本当に必要なのか?」

登録前に考える習慣をつけましょう。

「名寄せ」とは?

名寄せとは、複数のデータに含まれる情報を照合し、同じ人物などの情報をまとめることです。

例えば、A社が持つ「氏名・生年月日・住所・電話番号」と、B社が持つ「氏名・生年月日・趣味・資産額」の情報が流出した場合、共通する氏名や生年月日を手掛かりに、同一人物の情報として結び付けられる可能性があります。

こうして得られた情報が悪用されると、住所や趣味、資産状況などを知っている相手から連絡が届き、本物の関係者だと思い込んでしまうおそれもあります。

対策例

必要のない情報を登録しないことは、こうした情報の結び付けによるリスクを減らすことにもつながります。

② パスワードを使い回さず、多要素認証を設定する

同じパスワードを複数のサービスで使っていませんか?

1つのサービスからパスワードが流出すると、別のサービスでも不正ログインを試みられる可能性があります。

そのため、パスワードはサービスごとに異なるものを使うことが重要です。

さらに、「多要素認証」も設定しましょう。

「多要素認証」とは?

パスワードに加えて、スマートフォンや認証アプリなど、別の種類の確認方法も組み合わせて本人確認を行う仕組みです。

パスワードが知られてしまっても、不正ログインを防げる可能性が高まります。

また、パスワードの代わりにスマートフォンなどの認証機能を利用する「パスキー」という方法もあります。

対策例

メール、SNS、通販サイト、金融サービスなどのアカウント設定から、多要素認証やパスキーが使えるか確認しましょう。

③ 不審なメールやSMSのリンクを安易に開かない

「アカウントが停止されます」
「不正ログインを確認しました」
「お支払い情報を更新してください」

こうしたメッセージが届いても、慌てて操作しないようにしましょう。
本物の企業名やロゴが使われていても、偽物の可能性があります。

「フィッシング詐欺」とは?

銀行や通販サイトなどを装った偽のメール・SMS・Webサイトを使い、ID・パスワード・カード情報などをだまし取る手口です。

対策例

確認するときは、メール内のリンクではなく、公式アプリや保存してある公式サイトのブックマークからアクセスしましょう。

また、心当たりのない添付ファイルも安易に開かないようにしてください。

④ パソコン・スマートフォンを最新の状態にする

Windows、Android、iOSなどのOSやアプリには、セキュリティ上の問題を修正するための更新が必要に応じて提供されています。

※「OS」とは、パソコンやスマートフォンを動かすための基本ソフトのことです。

また、プログラムやシステムに存在する安全上の弱点を「脆弱性(ぜいじゃくせい)」と呼びます。

更新を後回しにすると、修正できるはずの脆弱性が残ってしまう可能性があります。

更新状況を確認する場所

機器確認方法の例
Windows設定 → Windows Update
iPhone設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート
Android設定 → システム更新など
アプリApp StoreやGoogle Playなど

表示や操作方法は機種・バージョンによって異なります。

可能であれば、自動更新を利用することもおすすめします。

⑤ Wi-Fiルーターも更新する

自宅のWi-Fiルーターも、セキュリティ対策が必要な機器です。

※ルーターとは、パソコンやスマートフォンなど、複数の機器をネットワークにつなぐ機器のことです。

ルーターには「ファームウェア」という、機器の基本的な動作を制御するソフトウェアが組み込まれています。

このファームウェアにも脆弱性が見つかることがあり、メーカーから更新が提供される場合があります。

また、管理者パスワードが初期設定のままになっていないかも確認しましょう。

確認すること

  • ルーターのメーカー・型番
  • ファームウェアの更新状況
  • 自動更新機能の有無
  • 管理者パスワード
  • メーカーのサポート期限

メーカーの公式サイトで型番を検索すると、更新方法やサポート情報を確認できる場合があります。

なお、Wi-Fiに接続するときのパスワードと、ルーターの設定を変更する管理者パスワードは別のものです。

⑥ サポートが終了した古い機器を使い続けない

古いパソコンやスマートフォンを使っている場合は、セキュリティ更新が続いているか確認しましょう。

注意したいのは、機器の古さそのものではなく、メーカーによるセキュリティ更新が終了していることです。

サポート終了後は、新たな脆弱性が見つかっても修正されない場合があります。
更新を受けられない機器は、買い替えや対応OSへの移行を検討しましょう。

どうしても使い続ける必要がある場合は、インターネットや家庭内ネットワークから切り離して利用する方法もあります。

家庭内ネットワークとは、自宅のWi-FiやLANケーブルなどでつながっている機器同士の通信環境です。

⑦ テレビやネット接続家電にも注意する

インターネットにつながるのは、パソコンやスマートフォンだけではありません。
テレビ、ネットワークカメラ、エアコン、冷蔵庫など、さまざまな家電がネットワークに接続できるようになっています。

こうした機器を「IoT機器」と呼びます。

※IoTとは、家電や設備などの「モノ」がインターネットにつながる仕組みのことです。

便利な一方、適切に管理されていない機器は、不正アクセスの対象になる可能性があります。

海外では冷蔵設備への攻撃も

2026年10月には、フランスで業務用の冷蔵・冷凍設備を遠隔操作する制御機器へのサイバー攻撃が確認されました。
これは家庭用冷蔵庫が攻撃された事例ではなく、業務用設備に関するものです。

フランスの政府機関CERT-FRは、ファームウェアの更新や初期パスワードの変更、機器の管理画面をインターネットに直接公開しないことなどを呼びかけています。

家庭でも、ネット接続家電の初期パスワードや更新状況を確認し、使っていない遠隔操作機能は無効にするなどの対策を検討しましょう。

個人情報が流出したら、どうすればいい?

利用しているサービスから「個人情報が流出した可能性があります」という通知が届いた場合は、まず落ち着いて内容を確認しましょう。

大切なのは、何の情報が漏れたかによって対応を変えることです。

① 公式サイトで事実を確認する

通知メール内のリンクを安易に開かず、公式サイトや公式アプリからお知らせを確認します。

特に、次の点を確認してください。

確認項目

  • 自分が情報流出の対象になっているか
  • どのような情報が流出したか
  • 企業がどのような対応を案内しているか

② パスワードが漏れた場合は変更する

パスワードが流出した可能性がある場合は、速やかに変更しましょう。
同じパスワードを別のサービスでも使用していた場合は、そちらも変更してください。

不審なログイン履歴がないか確認し、多要素認証も設定しましょう。
なお、メールアドレスだけが流出した場合など、必ずしもパスワード変更が必要とは限りません。

③ 金融情報が漏れた場合は利用履歴を確認する

クレジットカード情報や銀行口座に関する情報が漏れた場合は、利用明細などを確認しましょう。
身に覚えのない取引があれば、速やかにカード会社や金融機関の公式窓口へ連絡してください。

流出した情報の種類によっては、カードの利用停止や再発行などが必要になる場合もあります。

④ 運転免許証などの情報が漏れた場合は相談する

運転免許証などの本人確認書類の画像が流出した場合は、まず情報が流出した企業の案内を確認してください。
不正利用が疑われる場合は、警察に相談しましょう。

運転免許証の手続きについて疑問がある場合は、都道府県警察の運転免許センターなどに問い合わせることもできます。

⑤ 困ったときは公的な相談窓口へ

相談先電話番号主な相談内容
警察相談専用電話#9110犯罪被害が疑われる場合など
消費者ホットライン188詐欺的な請求などの消費者トラブル
カード会社・金融機関各社の公式窓口不正利用・不審な取引

#9110は、ダイヤル回線や一部のIP電話では利用できません。その場合は、都道府県警察の一般加入電話の相談窓口を利用してください。

受付時間は地域によって異なり、土日祝日や夜間は当直または音声案内などで対応します。

188は相談自体は無料ですが、通話料が発生します。受付時間は接続先の窓口によって異なります。

緊急の事件・事故は110番です。

家族にも対策を共有しよう

自分自身が対策をしていても、家族全員が同じように対策できているとは限りません。

特に、離れて暮らす高齢の親がいる場合は、帰省や電話の機会に、スマートフォンの更新状況や不審なメールへの対応について話してみるのもよいでしょう。

「怪しいリンクを押さない」「分からないときは家族に相談する」といった基本的なことを共有するだけでも、被害の予防につながります。

まとめ|情報を守るだけでなく、必要以上に預けない

個人情報流出への対策は、パスワードの管理だけではありません。
PCやスマートフォン、ルーターなどを最新の安全な状態に保つことも大切です。

さらに、必要のない個人情報は、最初から登録しないことも重要な対策の一つです。

情報を守ることと、預ける情報を減らすこと。その両方を意識してみましょう。

Lifetrixでも、必要以上の個人情報を預からないことを大切にしています。具体的な取り組みについては、「大切な個人情報を守るために。Lifetrixのセキュリティへの取り組み」でご紹介しています。

参考資料

最終確認日:2026年10月20日

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