たった3分でできる!ざっくり家計診断で無駄遣いを発見する方法

💡 銀行履歴だけで無駄遣いを発見!完璧な家計簿は不要です
家計簿を毎日つけるのは面倒…そんな悩みを抱えていませんか?実は、完璧な家計簿がなくても、銀行の入出金履歴だけで家計の問題点を発見することができます。
本記事では、誰でも今すぐできる「ざっくり家計診断」の方法をお伝えします。まずは全体像を把握することから始めましょう。
🔍 あなたの家計は平均と比べてどうでしょう?
まずは、簡単な診断で現状を把握してみましょう。総務省のデータに基づく平均家計と比較できるシミュレーターも用意しています。

🧭 目次
🎯 1. なぜ「ざっくり家計診断」から始めるべきなのか?
多くの人が家計改善で挫折する理由は、いきなり完璧を目指すからです。しかし、無駄を見つけるには、まず全体像を知ることが第一歩なのです。

⚡ 従来の家計簿の問題点
🗓️ 面倒で続かない
毎日の支出を細かく記録するのは時間がかかり、忙しい現代人には現実的ではありません。
🧠 完璧主義の落とし穴
「全ての支出を記録しなければ」という強迫観念が、結果的に家計管理を放棄する原因になります。
🌲 木を見て森を見ず
細かい支出に注目しすぎて、本当に大きな無駄遣いを見落としてしまいます。
🌟「ざっくり診断」の3つのメリット
① 実行ハードルが低い
銀行履歴を見るだけなので、誰でも今すぐ始められます。
② 大きな問題から発見
全体像を把握することで、本当にインパクトの大きい無駄遣いを特定できます。
③ 段階的改善が可能
完璧を求めずに、着実に改善していくことができます。
⏱️ 2. たった3分でできる基本診断法
私が利用した、簡単で効果的な方法をご紹介します。
🧭 3分診断の手順
🏦 STEP1:メインバンクの履歴を取得(1分)
・給与振込口座(メインバンク)の過去1年分の取引履歴をダウンロード
・ネットバンキングなら数クリックで完了
🔀 STEP2:入金と出金を分ける(1分)
・入金:給与、賞与、その他収入
・出金:すべての支出(現金引き出し含む)
・税金は除外(可処分所得での比較のため)
📈 STEP3:月平均を計算(1分)
・年間出金総額 ÷ 12 = 月平均支出
・これで基本的な収支バランスが判明
💡 具体例:Tさん(会社員・夫婦・年収400万円)のケース
🏦 STEP1:取引履歴のダウンロード
【ある年の1月〜12月の明細をダウンロード】
・銀行のホームページにログイン
・入出金明細のダウンロードを選択
・期間を指定して、ダウンロード実行
(CSVファイルでダウンロード事が多いです。)
🔀 STEP2:集計
【集計する】
入金と出金をそれぞれ合計する
・入金合計:324万円(給与27万円×12ヶ月) ← 手取りベース
・出金合計:312万円
※この際、税金があれば除外する(会社員であればほとんどないと思います。)
【収支の差を求める】
・収入324万円 - 支出 312万円 = 12万円
【月の出金平均を求める】
・1ヵ月の平均出金額:312万円 ÷ 12ヵ月 = 26万円
📈 STEP3:一般家庭の支出検索
【一般平均を調査】
下記の『家計比較シミュレーター』に必要な条件を入力
・世帯類型:夫婦のみ
・年間収入階級:300〜400万円
・居住地域:中都市
・住居の所有関係:賃貸マンション(民営借家)
結果:月間消費支出合計:24.5万円
🔍 診断
▼支出を一般と比較する
一般: 24.5万円 - 実際:26万円 = マイナス1.5万円
👉 一般より、毎月1.5万円も支出が多い。
▼収支の額を確認する
手取り324万に対して、貯蓄額(収支の差)が12万円 = 貯蓄率 約4%と少ない。
👉貯蓄率の平均は11%
※なお、貯蓄割合の平均は11%。4割以上の人が10%以上貯蓄しているのに対し、貯蓄をしなかった人も3割を超えています。
(出典:金融広報中央委員会)
▶次のステップ:
クレジット明細を10大費目に分類して詳細分析へ。
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📊 3. 平均家計データ
実際の家計改善には、客観的な比較が不可欠です。以下のシミュレーターで、あなたの家計が一般的な家庭と比べてどの程度なのかを確認してみましょう。
🧮 総務省の家計調査データ
このシミュレーターは、総務省の家計調査データに基づいて作成されています。あなたの世帯類型、年収階級、居住地域、住居の所有関係を選択することで、類似世帯の平均的な支出を確認できます。
🎯 シミュレーター活用のポイント
🎯 比較の目的を明確に
・平均より多いからといって、必ずしも悪いわけではありません
・何を重視するかは個人の価値観によります
🗺️ 地域差を考慮
・住居費は地域による差が非常に大きいです
・都市部と地方では生活コストが大幅に異なります
👨👩👧 世帯構成の影響
・子どもの年齢や人数によって支出構造は大きく変わります
・ライフステージに応じた比較が重要です
💡 4.なぜ昇給より節約の方が効果的なのか?
月1万円得したい場合、昇給では12,500円〜22,200円の収入増が必要ですが、
節約なら10,000円の支出削減だけでOK。税金の影響で、節約の方が1.2〜2倍効率的です。
📈 ポイント整理
- 昇給:税金・社会保険料で手取りは目減りしやすい
- 節約:削減額=効果がそのまま手取りに直結
詳しい税率計算や具体的な節約戦略については、以下で解説しています。
❓ 5. よくある質問と回答

Q1:現金支払いが多い場合はどうすれば良いですか?
A:現金支払いが多い場合、銀行履歴だけでは正確な支出が把握できません。以下の方法をお試しください:
- 概算での把握:ATMからの引き出し額を生活費として概算計算
- 家計簿アプリの活用:レシート撮影機能のあるアプリを使用
- 支払方法の変更:可能な限りクレジットカードや電子マネーに切り替え
Q2:平均より支出が多くても問題ないのでしょうか?
A:平均はあくまで参考値です。重要なのは以下の点です:
- 🧭 意識的な選択:何にお金を使っているかを把握している
- ⚖️ 収支バランス:収入の範囲内で生活できている
- 🏦 将来への備え:貯蓄や投資ができている
価値観によって優先順位は異なりますので、平均との差額を「許容範囲」か「改善必要」かを判断してください。
Q3:どのくらいの貯蓄率が理想的ですか?
A:一般的には手取り収入の10-20%が目安とされますが、以下の要因で変わります:
- 📅 年齢:若い世代は将来への備えとして高い貯蓄率が推奨
- 👶 ライフステージ:子育て期は教育費で貯蓄率が下がることも
- 🎯 将来の目標:住宅購入や老後資金の準備状況
まずは現在の貯蓄率を把握し、無理のない範囲で少しずつ改善していきましょう。
✅6. まとめ

後悔しない家計改善の3つのポイント
① 完璧を求めずに「まず全体把握」から始める
家計簿を完璧につけようとして挫折するより、銀行履歴での大まかな把握から始めましょう。3分でできる診断で、まずは現状を知ることが第一歩です。
② 支出削減は収入アップより効率的
税金の影響を受けない支出削減は、収入アップの1.2〜2倍の効果があります。
③ 平均と比較して現状を客観視する
総務省データとの比較で、改善すべき項目を特定しましょう。
🔗次回
次の記事では、今回の診断結果をもとに、クレジット明細を活用した詳細分析と具体的な改善方法をお伝えします。実体験に基づく食費削減ストーリーも必見です!
👉こちら
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【外部リンク】
- 家計管理の基礎知識
日本FP協会|くらしとお金のワークブック -
📚 参考文献・出典
🏛️ 統計・制度(公的情報)
- e-Stat(政府統計の窓口)家計調査〔家計収支編〕二人以上の世帯/年報/詳細結果表(2024年)
家計調査 二人以上の世帯 詳細結果表
※本記事の「年収階級」「世帯類型」「住居の所有関係」「都市階級」ごとの用途分類(月額)は、表1-1・2-3・3-6・3-7のEXCELから取得 - e-Stat(政府統計の窓口)家計調査〔家計収支編〕単身世帯/年報/詳細結果表(2024年)
家計調査 単身世帯 詳細結果表
※単身世帯は表3(都市階級)・表8(住居)・表12(年収階級)のEXCELから取得 - 総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」
家計調査 2024年平均結果の概要(PDF)
※総平均の突合せ(例:二人以上=300,243円/単身=169,547円)と記述の根拠に使用 - 金融広報中央委員会
各種分類別データ(令和5年)
表8:年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)
※貯蓄率の統計情報に使用 - 総務省統計局「家計調査」
統計局|家計調査 - 国税庁「所得税の税率」
国税庁|所得税の税率
⚠️ 注意事項
この記事は公的統計を優先し、個人の体験談は参考情報として記載しています。家計改善の効果は個人差があります。最新の税制や制度については関連機関にご確認ください。
LifeTrixサイト管理担当。
長年の経験と専門知識を活かし、読者の皆様に分かりやすく情報をお届けし、安心してお取り組みいただけるよう誠心誠意サポートさせていただきます。
保有資格:
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
証券外務員一種
応用情報技術者(AP)